続 渡慶次の歩み

祝辞

 
読谷村長 安田慶造
 
000067-安田 『続渡慶次の歩み』の発刊、誠におめでとうございます。心よりお祝い申し上げます。
 昭和46年、当時の渡慶次公民館建設15周年を記念し発刊された『渡慶次の歩み』は、500年余に亘る渡慶次区の歩みを克明に著した、実に素晴らしい内容の字誌でありました。現在、村内各字において字誌が編纂されておりますが、その先駆けともいえ、その後の各字誌のあり方に大きな影響を与えたものだと思っております。その発刊から約40年。今また、5年という歳月を費やし、新たに収集した資料や渡慶次区のこの間の歩みを取りまとめた本書が完成いたしましたことは、まことに喜ばしい限りであります。編集委員の皆様をはじめ、関係各位のご努力に対しまして心から敬意を表する次第であります。
 渡慶次区の先輩方は、様々な面で先見の明があったと思います。現在の碁盤目状のコミュニティ道路の整備やボーロポイント飛行場跡の農地の整備等、皆で知恵を出し合いながら着実に地域を発展させて参りました。また、獅子舞をはじめ多くの独自の伝統文化・芸能の保存にも力を尽くされ、今や貴重な財産として世代を超えて継承されております。
 歴史を記録し伝えていくことは、極めて重要なことであります。特に、字誌の役割は、自らの生まれ育った地域の歴史や伝統を知り、貴重な文化遺産の継承を図るとともに、地域に住む人々の営みを後進たちに伝えていくことにあると思います。そういう意味におきまして、時期に応じ新たな歴史を書き足しながら字誌を充実発展させていくことは、たいへん大きな意義があると思います。渡慶次区のみならず、読谷村全体にとりましても貴重な財産となるものであります。
 どうか、この新たな字誌の発刊を機に、渡慶次区民の皆さまがこれまで以上に自らの住む地域に対する理解と愛着を深めていただき、今後ますます素晴らしい地域づくりに取り組んでいかれますことをご期待申し上げます。
 終わりに、渡慶次区のますますのご発展と、区民の皆様の更なるご活躍ご健勝を祈念申し上げ、お祝いのごあいさつといたします。
 

祝辞(発刊を祝す)


読谷村教育委員会
教育長 比嘉源勇
 
000068-比嘉 『続渡慶次の歩み』の発刊を祝し心からお喜びを申し上げます。
 渡慶次は、すでに1971年(昭和46)に『渡慶次の歩み』と題した字誌が発刊され、今回はその続編として編集が進められてまいりました。
 今回は、新たな資料の発掘と区民の日頃の活動を重点に編集されており、人々の日々の生活が読み取れるようになっていることにまず感動いたしました。
 終戦当時の渡慶次は、いったん居住が許可されて住宅建築が進み、そこへ米軍による突然の退去命令が出て、高志保などへの再度の移住を強いられました。その後、再度の居住許可を得て渡慶次に帰るという歴史をたどってきました。
 したがって、村内各字の中で一番最後まで高志保一帯に仮住まいしたところであり、戦後の高志保居住時代の記述や、新発掘資料に見る渡慶次の戦後復興期、公民館事務所の変遷などの記述で苦難の歴史を確認することが出来ます。
 また、他字よりも優れた復興を実現しようと碁盤型道路の整備を企画し、多くの苦難を乗り越えて、区民の無償による用地の提供でそれを成し遂げるなど、区民性を遺憾なく発揮して復興を成し遂げられたことは、まさに称賛に値するものであります。農村運動広場の建設についても、オキハムへの字有地の売却を契機に、子々孫々にまで残すべき財産を処分するのだから、それに値する事業をしなければ先達の思いに反することになると、その実現を図ってきたことが事細かに記述されています。その他にも興味は尽きないものがあります。
 字誌は、その地域の歴史と代々受け継がれてきた人々の営み、文化を次の世代へと橋渡しし、自信と誇りを持った地域づくりと新たな文化創造への礎となるものであります。この意義ある事業にご尽力をいただきました編集委員、公民館職員の皆さまに心からなる敬意を表するとともに、字渡慶次がますます結束を深め、区民ともども新たな発展の歴史を刻まれますことを祈念申し上げ祝辞といたします。
 

祝辞

 
読谷村議会議長 前田善輝
 
000069-前田 このたび、『続渡慶次の歩み』が発刊されますことを心よりお喜び申し上げます。誠におめでとうございます。
 本字誌は、書名でも示している通り、渡慶次が発刊する字誌としては2冊目を数えております。最初の字誌は1971年11月に『渡慶次の歩み』として発刊を見ており、後進の字誌の模範となりました。ここに38年ぶりに更に内容を充実させ『続渡慶次の歩み』が発刊されましたことをお慶び申し上げます。
 本書には渡慶次の歴史、文化、伝統、諸団体の活発な活動が良く整理され、新たに発掘した新資料に加え、年表や組踊、むら芝居の台本等が収録されており、圧巻であります。長年に亘り編集事業にご尽力なされました編集委員の皆様をはじめ、関係なされた多くの区民の皆様に敬意を表するとともに感謝を申し上げる次第でございます。
 渡慶次集落は、読谷村では純農村地域にあり、先の第44回農林水産祭式典において天皇杯受賞の栄に浴したことは記憶に新しく、渡慶次まつりなど諸行事を通じて伝統文化を重んじる地域として知られております。
 このようにすばらしい発展を遂げられたのも歴代区長並びに先輩諸氏の献身的なご尽力及び区民総意で一丸となって字興し事業や諸行事に取り組んでこられた賜であり、現在のような渡慶次区の隆盛が形成された所以であります。
 今後さらなる発展を期する上からもこの字誌を通して、これまで字渡慶次のたどってきた道程を振り返り、さらに理解を深めて、字の宝となるものを次世代に継承させることが肝要かと存じます。
 渡慶次の往事を知る明治・大正生まれの諸先輩方も少なくなる中、編集に携わってこられた方々のご苦労は計り知れないものがあったことかと拝察いたします。
 そのご苦労の結晶である貴重な字誌が末永く区民に活用され、渡慶次区の礎となりますことをご期待申し上げ、渡慶次区の益々の弥栄(いやさか)を祈念いたしまして祝辞といたします。
 

祝辞

 
読谷村議会議員 新垣修幸
 
000070-新垣 この度、『続渡慶次の歩み』が発刊されますことを心から喜びお祝いを申し上げます。
 これまで、長年に亘り編纂事業に献身的なご尽力を頂きました編集委員の皆様をはじめ、調査・聞き取り・資料収集等にご協力賜りました関係者の皆様に敬意を表しますとともに感謝を申し上げる次第でございます。
 前書、『渡慶次の歩み』が発刊されましたのが、昭和46年、今から38年前のことであります。時代の変遷と共に歳月が経過する折、継続して地域の歴史や文化を後世に正しく継承させ得ることは極めて肝要なことであります。先人たちから受け継がれてきた気概や文化遺産、歴史等を知るうえからも今回の続編発刊は正に時宜を得たものであります。区民の皆様と共にお喜び申し上げたいと存じます。特に本書は、前書以後の歩みの他、新たに発掘された資料に見る渡慶次の歴史やさらには前書の補充的機能として年表、むら芝居の脚本収録、諸団体の活動状況等多岐にわたる内容となっておりますことは正しく渡慶次の歩みそのものであります。今回、紙面の都合により収録できなかった事柄については工夫を凝らしDVDへの収録を図るなど他に類を見ない特徴的なものであります。同時に渡慶次の歩みの偉大さを感じるところであります。完編に至る編集の道程は難渋を極め、その苦労には筆舌に尽しがたいものがあったことと推察いたすものであります。改めてその労苦に対し感謝の念と発刊の喜びを表したいと存じます。
 区民の皆様には時折、この『続渡慶次の歩み』をひもといて頂き先人たちの気概を感じつつ心の拠り所として大いに活用されますことを切望致します。
 結びになりましたが、続編の発刊を契機として渡慶次区が更なる繁栄をされますことを祈念申し上げますとともに区民一同様の益々のご健勝、ご多幸をお祈り申し上げ祝辞と致します。
 

沖縄県読谷村 字渡慶次 ホームへ >>

 

ezLog 編集