2010年1月15日発行「続 渡慶次の歩み」(上・下巻)から

祝辞

読谷村議会議員
新垣修幸

この度、『続 渡慶次の歩み』が発刊されますことを心から喜びお祝いを申し上げます。

これまで、長年に渡り編纂事業に献身的なご尽力を頂きました編集委員の皆様をはじめ、調査・聞き取り・資料収集等にご協力賜りました関係者の皆様に敬意を表しますとともに感謝を申し上げる次第でございます。

前書、『渡慶次の歩み』が発刊されましたのが、昭和46年、今から39年前のことであります。時代の変遷と共に歳月が経過する折、継続して地域の歴史や文化を後世に正しく継承させ得ることは極めて肝要なことであります。先人たちから受け継がれてきた気概や文化遺産、歴史等を知るうえからも今回の続編発刊は正に時宜を得たものであります。区民の皆様と共にお喜び申し上げたいと存じます。

特に本書は、前書以後の歩みの他、新たに発掘された資料に見る渡慶次の歴史やさらには前書の補充的機能として年表、むら芝居の脚本収録、諸団体の活動状況等多岐にわたる内容となっておりますことは正しく渡慶次の歩みそのものであります。今回、紙面の都合により収録できなかった事柄については工夫を凝らしDVDへ収録を図るなり他に類を見ない特徴的なものであります。同じに渡慶次の歩みの偉大さを感じるところであります。完編まで編集委員の道程は難渋を極め、その苦労には筆舌しがたいものがあったことと推察いたすものであります。改めてその労苦に対し感謝の念と発刊の喜びを表したいと存じます。

区民の皆様には時折、この渡慶次の歩みをひもといて頂き先人たちの気概を感じつつ心の拠り所として大いに活用されますことを切望致します。

結びになりましたが、続編の発刊を契機として渡慶次区が更なる繁栄をされますことを祈念申し上げますとともに区民一同様の益々のご健勝、ご多幸をお祈り申し上げ祝辞と致します。