続 渡慶次の歩み
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第6章 渡慶次の産業経済と基盤整備
第3節 漁 業
 

結び

 ニーセーシングヮチャー(青年四月)といって、旧暦の4月15日になると健青会員が船揚場の清掃や追い込み漁を行っていたが、現在では行われていない。
 近年は、リゾートホテルに隣接し、渡慶次浜に通じる道もきれいに舗装されている。干潮になるとアーサやティラジャー、ツノマタなどを求めて浜に下りる者もおり、今でも海の幸に恵まれている。渡慶次の先人達が守ってきたこの美しい浜辺をこれからも残していけるよう、大事にしなければならない。
 

 (3)渡慶次・儀間・宇座海域の名称

 1981年の『読谷村立歴史民俗資料館紀要 第5号』掲載「読谷村の漁業」(名嘉真宜勝)より、儀間渡慶次宇座漁業組合が漁業権を持っていた海域の名称を紹介する。また、1980年(昭和55)に読谷村役場企画課から発行された『読谷村海岸線保全・利用計画書』および、1996年(平成8)発行の『読谷村海岸・海域環境基礎調査』を参考に海域の地図を併せて紹介する。
 
060352-儀間・渡慶次・宇座海域調査表 s
 
字名 区域区分 名称 語意 備考
儀間 礁原
イノー
ランガサー    
シナイシ    
イューミーバンタ    
イージョーグーフ 上門グーフ  
アタクジー アタク岩  
ニホンマツ 二本松  
クンジャンヤー 国頭屋  
礁縁
ヒシ
カチチグチ カチチ(ウニ)口 ウニがたくさん獲れた
クチグヮー 口(小さいところ) 船の出入り口
ヘンザー    
ニシノヘンザーズニ 北のヘンザーズニ
(珊瑚礁)
一般にまとまった珊瑚礁の呼称
ティール   魚具の名から
ミーグヮー    
ヤナーグヮー ヤナー(悪い)  
クラガマーノニシ クラガマの北  
ケラマグチ 慶良間口  
クマミシ    
タマター 二股 二股のようになっている珊瑚礁
スーキズニ スーキ(潮の早い)
ズニ
 
フキマー    
チナグムイ   チチ(魚の付く)→チナの転訛か
ナカグチノンジヌ 中口の溝 ンジヌ(長く割れ込んだ珊瑚礁の溝)
ナカグチ 中口  
渡慶次 礁縁
ヒシ
ンザシ    
マガイグヮー 曲がり  
 
字名 区域区分 名称 語意 備考
渡慶次 礁縁
ヒシ
ナカグチノサチ 中口の崎  
ヘーシラキズナ 南シラキズナ  
ニシシラキズナ 北シラキズナ  
フナツキ 船付  
ナーカグムイ 中グムイ  
ウマノナガリー 馬のナガリー(背)  
スーラーブカー スーラー(先)
ブカ(深い)
 
シンブー    
ニシノシンブー 北のシンブー  
ヘーノガンジュクムイ 南のガンジュクムイ  
ゴー    
フクチノクムイ 福地のクムイ  
マガイグヮー 曲がり  
ウフグチ 大口  
宇座 礁原
イノー
ガイノヤシエーキ ガイ(カニ)の屋
シェーキ
 
ヒチャノサバヤー ヒチャのサメ屋 亀の棲息場 横穴があり漁場
ガラサイチナグムイ ガラサイのチナ
(魚が付く)窪地
「銀ダイ」漁場
ガラサイ    
ガラサイノサバヤー ガラサイのサメ屋 亀の棲息場 干潮時に岩が見える
ガラサイノチブグヮー ガラサイの壺
(小さいもの)
付近は釣り場 壺のような岩がある
ヘーンケー   イノーの中間地点 網入場所
カーミグヮー カーミ(亀) 釣り場 網入場所
アモールマー    
フナツキ    
ンナチカネー   窪地で昔は貝類の養殖場であった
 
字名 区域区分 名称 語意 備考
宇座 礁原
イノー
ナーカグーフ   釣場 網入場所
アカジングムイ アカジン(スジハタ類)
窪地
スジハタ類の棲息場 釣場
ムルクイジーグヮー ムルクイ岩
(小さなもの)
目標物、干潮時にこの岩が見えるとヒシに渡れる
アカンバカーグムイ   アカバター:たまめいちの転訛か
イーザーノゴンゴレー   潮の急流 下手は網入場所
クジラグムイ   漁場
イーザーグーフ   魚の遊泳場 漁の見張り場
タマンキジュン   タマン、キジュンの遊泳するところ
アーフワヤー   網入場所
ワカスビー   網入場所 ワカスビーの遊泳するところ
アバシグムイ アバシ
(はりせんぼん)
漁場
イージャーノサバヤー イージャーのサメ屋 (サメ)漁の場所
イージャーノチナグムイ 昔「タマイジナ」という字民が縄を使って漁をしたところ
ガラサーチブグヮー ガラサー壺
(小さなもの)
網入場所
ウチグムイ    
礁縁
ネーミ
ウフグチノサバヤー 大口のサメ屋 亀の棲息場 横穴があり漁場
ウフグチノトンモーヤ 大口のトンモーヤ 岩が湯飲形になっている
カタマグヮー カタマ:珊瑚礁の
小堀、割れ目
別称:クビリノカタマ
アカシノカタマ    
アカシノスニグヮー スニ:珊瑚礁 網入場所
ナガリノカタマ ナカリノ:長い 蘇州丸(難破船)の船首がつっこんでいたところ
ニシンケーノカタマ 北向きのカタマ 網入場所
ミーグヮーガタマ    
ハニジャーガタマ   砂地帯
ハニジャーウフスニ    
 
字名 区域区分 名称 語意 備考
宇座 礁縁
ネーミ
クサマージグヮー   釣場
イラブガタマ イラブチ:ぶだい  
イックワナー   網入場所
ナカンニー    〃
イッチュー    〃 ウツボが棲息
ヒラズミ ヒラ:平 網入場所
シチューグムイ シチュー:めじな類 魚の遊泳場 漁の見張り場
ケーミ    
ザンパナガサチ 残波長崎 網入場所
ザンパヘークチ 残波南口  〃
礁縁
ザンパウチ
コウリザンパ   岩の名称
ナカクチ 中口 コウリザンパとザンパの間にある口
ザンパ 残波 岩の名称
ザンパニシクチ 残波北口 網入場所
ウシジン 夫婦岩(3つの岩)  〃 別称:ミートゥジー
タカビシノカマタ 高干のカマタ  〃
ワタンジノクチ 渡地の口  
ワタンジノウチクムイ 渡地の内クムイ 別称:クビリノカタマ
ワタンジノシチューグムイ 渡地のシチュー
(めじな類)グムイ
めじな類の入る場所
ワタンジ 渡地 ヒシへの渡り場所
シランジュー   網入場所
スクグムイ スク:あいごの稚魚  
ワタンジナガサチ 渡地長崎  
ウフワリ 大割 網入場所
ニバンガタマ 二番ガタマ スク漁で2番目に網を入れるところ
 
字名 区域区分 名称 語意 備考
宇座 礁縁
ザンパウチ
イチバンガタマ 一番ガタマ スク漁で1番目に網を入れるところ
ボージャーノサバヤー ボージャー
(のう珊瑚)のサメ屋
 
ボージャー のう珊瑚の岩  
ボージャーノウチワタ ボージャーのウチワタ
(入り江)
網入場所
クンシノムト クンシ(岩の名)の元 スクの遊泳場所
シルミ ヲージノサチ   釣場 海苔自生
ユカノイリノイビヤー 床の西のえび屋 釣場
ユカ 床(釣りのために作られた
足場)釣場
テンユカ 天床 釣場
ウフガマノイリノ
ミーグヮー
大釜の西の小海
(少し入りこんだ海)
網入場所
グーサンジーグヮー グーサン:杖 海中に杖のような岩があり、スクの遊泳場所
イリノミーグヮー 西の小海 スク漁場 横穴があり、上は潮吹穴
アガリノミーグヮー 東の小海  〃
アガリノウフガマ 東の大釜 岩が落ち込んで漁ができなくなった
ジューマージー   釣場 網入場所
タカナグーフ   スク漁場
ヌンリ ヌンリ:暖勾配で下っている
珊瑚礁
網入場所
バーマグヮーウリクチ 浜小降口 東の神拝所の下にあり 急潮 漁場
ミーチナジノサチ ミーチナジの崎  〃
ミーチナジノイビヤー ミーチナジのエビ屋 エビの豊漁場
ユーエーノワタグヮー ユーエーの入り江 スク漁場
ユーエーノアガリノ
イビヤー
ユーエーの東のエビ屋 エビの豊漁場
カタマグヮー   スク漁場 東崎原北端
 
 

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