続 渡慶次の歩み
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第7章 むらづくり―各種団体の活動― 
第9節 渡慶次山芋づくり同好会
 
 (4) 琉歌の募集
 10周年記念事業の一環として会員より琉歌を募集した。以下紹介する。
知花※※
 ◎山芋ゆつくて 御万人と交り
   なまる恩知ゆる 人の情
 ◎五月になりば 遊び事つくて
   心交いわする
   宴(懇親会)むちゅん
 ◎互にうみはまて 交す言葉や
   山芋ぬすうぶの 話しばかい
 ◎今年育てたる 山芋やりきて
   後や品定め 望みかきて
 ◎朝夕水かけて 育てたる山芋や
   師走品定み うかる御願げ
 ◎私達山芋づくい 立ち上げてからん
   うびらじに十年 迎ける嬉りしや
 ◎今日の御祝事 御栄のしるし
   互に和ぬ心 あかんぐとに
玉城※※
 ◎昔山芋や 底に植たしが
   今ぬ植方や 盛土に植る
 ◎植る山芋や 赤ぬ白やしが
   味ぬ差し分きや 全同等
 ◎山芋しんかぬ 練習事終わて
   飲むる泡盛や 命ぬ薬
 ◎やまんむスーブぬ ぐふうびぬまぎさ
   やくみぬしんかぬ なんじてがら
 ◎夫婦揃ずりと フェリー乗て渡て
   タッチュ からぬ眺み まさて見事
 ◎いきがぬじかきて つくたるやまんや
   ふいあぎてみりば がーうーりて
与那覇※※
 ◎なんじ汗流ち 育てたる山芋や
   天ぬちちかみて 真積んさびら
 ◎世果報年願て 御願立さしが
   ひじや長々と 山芋やいらん
 ◎農休日てやり 語らやい遊ぶ
   山芋と三枚肉ぬ ちゃわき出来て
山城※※
 ◎三役ぬ心情 肝に打ち染みて
   渡慶次山芋ぬ 栄華願がら
 ◎ゲーン苅り積り 堆肥打ち込まい
   種芋ゆ植やい 夢ゆ見らな
 ◎渡慶次山芋や 勝負ごとやしが
   之りやかん勝る 語る嬉りしや
仲村※※
 ◎玉ぬ汗ながち 作る山芋や
   いちぬ世々までん 継がちいかな
 
 (5) 山芋スーブの歌
 琉歌を見た当字出身の民謡歌手山内※※が「山芋スーブの歌」を作ったらと話しをもちかけてきた。願ったり叶ったりで即刻依頼することになった。歌詞もそのままではいけないので若干の手直しを依頼して作曲に取りかかった。さすがは一流の民謡歌手だけあって見事な「山芋スーブの歌」が次の通り誕生した。
 
山芋スーブの歌
 
作詞 渡慶次山芋づくり同好会
作曲 山内※※
唄 山内※※
振付 當山※※
はやし 大城※※・※※

1. 吾等(ワシタ)渡慶次(トゥキシ)村 読谷山(ユンタンザ)間切(マギリ)
山芋スーブし 村ゆ興(ウ)くさ
※ 世界に向(ン)かて 山芋スーブ
(以下くり返し)
 
2. 眺みてん美(チュ)らさ 山芋ぬ畑(ハタキ)
緑ゆたかに 満作にがら
※ くり返し
 
3. 肝(チム)やうきうきと 夫婦(ミート)かながなと
山芋ぬ料理(ティナミ) あじぬゆたさ
※ くり返し
 
4. なんじ汗(アシ)ながち 育(スダ)てたる山芋(ンム)や
天(ティ)ぬんちちかみて 真積(マジン)さびら
※ くり返し
 
5. 互(タゲ)にうみはまて 交すい言葉(クトゥバ)や
山芋ぬスーブ 花ゆ咲かち
※ くり返し
 
6. くりからぬ後(アトゥ)ん 生きがいと思て
山芋ぬ同好会(シンカ) 栄華(サケェ)御願(ウニゲ)
※ くり返し
(うりさっさわした渡慶次山芋同好会)
 
070180-山芋スーブの歌
當山※※が振り付けた踊り
(婦人会演芸のつどいから
)
 
070181-スーブの歌楽譜
 
070181-10周年式典で表彰を受ける
10周年記念式典で表彰を受ける
山内※※氏夫妻

 
 創意工夫が新たなる創意を生み、振付けをしてはどうかとの意見が出された。當山※※に依頼したら快諾してくれた。歌詞の内容とマッチした見事な舞踊が生まれ、婦人会への手ほどきが行われ、10周年記念祝賀会へ間に合うよう連日連夜猛特訓の結果、完成を見た。村内外からも高い評価を受け、全島山芋スーブでも披露され、沖縄テレビへの出演、さらに村婦人会の芸能大会や読谷まつりでも発表した。さらに、農林水産大臣賞「むらづくり部門」の3候補地の現地調査の場でも踊られ、「天皇杯」受賞の一翼を担った。
 

3 視察研修概要

年月日 内容
1995年(平成7)
12月10日
石川市伊波区の山芋スーブの堀り取り及び審査状況視察と南部研修
(具志頭農場でクシカバラ栽培ハウス・大里村水耕栽培見学)
15人参加
1998年(平成10)
8月15日〜16日(1泊2日)
伊江島視察 22人参加 伊江島農協農民道場にて宿泊
島内視察、畜産が盛んで有機農業は見応えがあった。農道がよく整備されていた。
1999年(平成11)
8月21日〜22日(1泊2日)
伊是名島視察 30人参加
民宿中川館にて宿泊
島内土地改良区視察琉球松の自然盆栽が印象的だった。
2000年(平成12)
8月19日〜20日(1泊2日)
久米島視察 35人 参加久米島観光ホテルにて宿泊
自然が豊かで農地も整備され、地産地消の言葉がぴったりだった。生産法人について。海洋深層水。はての浜の自然の造形美にも感動した。
2001年(平成13)
8月25日〜26日(1泊2日)
宮古5島めぐり(ホテル共和宿泊) 36人参加
山林が少ないため河川がほとんど無い。したがって地下ダムの施設が目を引く。神秘的な「通り池」にも感動。
2002年(平成14)
9月26日〜27日(1泊2日)
与論島視察(プリシアリゾートヨロン宿泊) 32人参加
与論農協の施設等を視察風俗・生活習慣は沖縄県同様である。しかし、美しい白浜を生かした観光産業の施設は見事であった。畑では里芋生産が目についた。
2003年(平成15)
7月19日〜20日(1泊2日)
南部、北部視察 31人参加 21世紀ホテル(名護在) 宿泊
19日(土)かりゆし市(軽便駅)→サザンプラント→未使用資源リサイクル工場→仲善→21世紀ホテル着
20日(日)北部視察し午後読谷着かりゆし市は農産物がいつでも豊富で活気を呈していた。生産者が直接販売価格を決めるのもユニークだ。
2004年(平成16)
7月23日〜25日(2泊3日)
鹿児島27人参加
23回九州農業試験作業システム研修
知覧特攻平和会館視察
 

4 年間事業計画

1月 役員会
2月 役員会・初起し
3月
4月 役員会
5月 農休日・ビーチパーティ
6月 字産業視察参加・役員会
7月 視察研修
8月 役員会・視察研修反省会
9月
10月 役員会・渡慶次まつり参加
11月 役員会
12月 山芋スーブ開催・全島山芋スーブ出品参加(うるま市主催)
 
 

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