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第7章 むらづくり―各種団体の活動―
第12節 渡慶次区民健康増進推進委員会
(通称:渡慶次区民健康守り隊)
1 渡慶次区民健康増進推進委員会の発足
近年、「生活習慣病」や「メタボリックシンドローム」などの言葉がよく聞かれる。食生活、喫煙、飲酒、運動不足といった毎日の生活習慣がその発症や進行に関わる疾患だとされているが、この生活習慣病による医療費の高騰が財政を圧迫しているといわれている。
読谷村でも、65歳未満の男性の死亡率が36%と高い数値を示しており、また、男女ともに30歳代〜50歳代の働き盛りの年齢でも生活習慣病による合併症などによって入院費が急増している。(読谷村役場提供2005年度資料より)
そのような中、当渡慶次区は村が実施する住民健診の受診率が他字に比べ低い。
2003年度(平成15)の住民健診の結果によると、肥満、高血圧、高血糖、高コレステロール、中性脂肪が男女ともに村内ワースト10に入っている実態が判明した。
そこで地域で支え合い楽しく健康作りをしていくための組織作りをしようと、字役員、保健師、看護師、栄養士、助産師ら20名で準備委員会を立ち上げた。2か月の協議の末、2006年(平成18)4月、渡慶次区民健康増進推進委員会、通称「渡慶次区民健康守り隊」を発足した。
その構成人員は行政委員会より5名、各種団体(青洋会、婦人会、青年会、体育振興会等)の代表5名、保健、医療、福祉等の知識や経験を有する者5名と区長より推薦を受けた5名の計20名で編成された。その中から、委員長に山内※※、副委員長に山内※※が選出された。
予算は区民健康管理費の中から捻出し、事業計画に沿った活動が始められた。
まず住民健診を促すため、村役場からの通知のはがきや「こうみんかんだより」の外に、「渡慶次区民健康守り隊便り」を発行し、受診を呼びかけた。また、毎月第1日曜日を
ウォーキング教室に集まった皆さん
区民健康ウォーキングの日と定め、健康運動指導士の上地※※の指導のもと、効果的なウォーキングの方法を習った。青洋会、婦人会、子ども会育成会などの参加で、約90名余が集まり、プレイウォーキングを楽しんだ。
受動喫煙も含め、肺ガンや心筋梗塞などの原因になるタバコの害を防ごうとの趣旨から、2006年(平成18)5月9日の行政委員会で公民館内全面禁煙を提案し、承認された。
そして5月18日の定期総会でも承認され館内全面禁煙が実現した。喫煙所は館外に設置され、現在では多くの区民の理解と協力で館内で喫煙する者はいなくなった。これは、健康守り隊の活動の中でも画期的であった。
さらに、南城市佐敷で行われているヘルスアップ事業「ちゃ〜シュガー健康づくり教室」との交流を行った。
「食育勉強会」では生活習慣病予防の栄養価の高いヘルシーな枝豆ご飯、ゴボウハンバーグ、焼きナスの中華風などを栄養士の指導のもと、参加者が実際に作り試食をするという体験学習なども行った。これは県内の新聞でも取り上げられ、注目を浴びた。
また、区民運動会で「ウエストサイズ物語コンテスト」と題して、メタボリック症候群の要因となるウエストサイズ(腹囲)や体脂肪率、BMI 値(体格指数)を測定し、3か月後の「渡慶次まつり」までに各人の数値が改善するよう、目標値を提案するなどした。区民運動会の競技等の合間をぬって50名余の区民が測定をし、コンテストにエントリーした。まつりでは、舞台発表の部のプログラムの中にコンテストの時間を設け、3か月間で健康的なダイエットに挑戦し、数値が改善した10名を表彰した。
受賞者は「好きな肉類を減らし、三食きちんと摂るようにした」、「夕食の揚げ物を控え、ジョギングをするようにした」、「筋トレ、腹筋運動をした」などの体験を語った。受賞者全員に万歩計を贈呈し、3名の特別賞(最も頑張ったで賞、ヘルシービューティー賞、ウエストサイズ物語を広めたで賞)受賞者には、農業同好会より大きな冬瓜が贈られ、まつり会場に集まった多くの区民が拍手で労った。
渡慶次まつりでの「ウエストサイズ物語コンテント」
の表彰から
この他、各委員が健康に関する講演会にも積極的に参加し、それを渡慶次で報告したり実践するなど、活動を盛り上げた。
1月の新春ウォーキングではもちつき大会も行うなどして多数の区民の参加を促した。
新春ウォーキングから
2007年(平成19)、前年からの活動の成果か、夜間に行われる各種団体の会合でも揚げ物料理がほとんど出なくなり、また健康診断では受診者が前年に比べ10%も増えた。
事業計画に沿って事業を進める傍ら、新しい活動にも積極的にチャレンジし、第23回渡慶次まつり(2007年)ではタバコの健康に及ぼす害を題材にした寸劇にも取り組んだ。劇の配役には委員以外の者も参加し、各人がアドリブも交えながら熱演を繰り広げた。
読谷村診療所の松井※※医師にもアドバイザーとして出演してもらった。緊張しながらも医学的な見地から一生懸命発表する松井医師の姿に、会場からは声援や大きな拍手が送られた。
健康守り隊の活動の定着と共に区民の健康に対する意識も少しずつ変わってきている。今後も活動を展開していくと共に、食生活の乱れや夜型社会の影響でメタボリックの傾向があるという小中学生への啓発活動を子ども会育成会や各種団体と連携を取り、楽しみながら心身共に健康な地域づくりを進めていきたい。
読谷村でも、65歳未満の男性の死亡率が36%と高い数値を示しており、また、男女ともに30歳代〜50歳代の働き盛りの年齢でも生活習慣病による合併症などによって入院費が急増している。(読谷村役場提供2005年度資料より)
そのような中、当渡慶次区は村が実施する住民健診の受診率が他字に比べ低い。
2003年度(平成15)の住民健診の結果によると、肥満、高血圧、高血糖、高コレステロール、中性脂肪が男女ともに村内ワースト10に入っている実態が判明した。
そこで地域で支え合い楽しく健康作りをしていくための組織作りをしようと、字役員、保健師、看護師、栄養士、助産師ら20名で準備委員会を立ち上げた。2か月の協議の末、2006年(平成18)4月、渡慶次区民健康増進推進委員会、通称「渡慶次区民健康守り隊」を発足した。
その構成人員は行政委員会より5名、各種団体(青洋会、婦人会、青年会、体育振興会等)の代表5名、保健、医療、福祉等の知識や経験を有する者5名と区長より推薦を受けた5名の計20名で編成された。その中から、委員長に山内※※、副委員長に山内※※が選出された。
予算は区民健康管理費の中から捻出し、事業計画に沿った活動が始められた。
まず住民健診を促すため、村役場からの通知のはがきや「こうみんかんだより」の外に、「渡慶次区民健康守り隊便り」を発行し、受診を呼びかけた。また、毎月第1日曜日を
ウォーキング教室に集まった皆さん
区民健康ウォーキングの日と定め、健康運動指導士の上地※※の指導のもと、効果的なウォーキングの方法を習った。青洋会、婦人会、子ども会育成会などの参加で、約90名余が集まり、プレイウォーキングを楽しんだ。
受動喫煙も含め、肺ガンや心筋梗塞などの原因になるタバコの害を防ごうとの趣旨から、2006年(平成18)5月9日の行政委員会で公民館内全面禁煙を提案し、承認された。
そして5月18日の定期総会でも承認され館内全面禁煙が実現した。喫煙所は館外に設置され、現在では多くの区民の理解と協力で館内で喫煙する者はいなくなった。これは、健康守り隊の活動の中でも画期的であった。
さらに、南城市佐敷で行われているヘルスアップ事業「ちゃ〜シュガー健康づくり教室」との交流を行った。
「食育勉強会」では生活習慣病予防の栄養価の高いヘルシーな枝豆ご飯、ゴボウハンバーグ、焼きナスの中華風などを栄養士の指導のもと、参加者が実際に作り試食をするという体験学習なども行った。これは県内の新聞でも取り上げられ、注目を浴びた。
また、区民運動会で「ウエストサイズ物語コンテスト」と題して、メタボリック症候群の要因となるウエストサイズ(腹囲)や体脂肪率、BMI 値(体格指数)を測定し、3か月後の「渡慶次まつり」までに各人の数値が改善するよう、目標値を提案するなどした。区民運動会の競技等の合間をぬって50名余の区民が測定をし、コンテストにエントリーした。まつりでは、舞台発表の部のプログラムの中にコンテストの時間を設け、3か月間で健康的なダイエットに挑戦し、数値が改善した10名を表彰した。
受賞者は「好きな肉類を減らし、三食きちんと摂るようにした」、「夕食の揚げ物を控え、ジョギングをするようにした」、「筋トレ、腹筋運動をした」などの体験を語った。受賞者全員に万歩計を贈呈し、3名の特別賞(最も頑張ったで賞、ヘルシービューティー賞、ウエストサイズ物語を広めたで賞)受賞者には、農業同好会より大きな冬瓜が贈られ、まつり会場に集まった多くの区民が拍手で労った。
渡慶次まつりでの「ウエストサイズ物語コンテント」
の表彰から
この他、各委員が健康に関する講演会にも積極的に参加し、それを渡慶次で報告したり実践するなど、活動を盛り上げた。
1月の新春ウォーキングではもちつき大会も行うなどして多数の区民の参加を促した。
新春ウォーキングから
2007年(平成19)、前年からの活動の成果か、夜間に行われる各種団体の会合でも揚げ物料理がほとんど出なくなり、また健康診断では受診者が前年に比べ10%も増えた。
事業計画に沿って事業を進める傍ら、新しい活動にも積極的にチャレンジし、第23回渡慶次まつり(2007年)ではタバコの健康に及ぼす害を題材にした寸劇にも取り組んだ。劇の配役には委員以外の者も参加し、各人がアドリブも交えながら熱演を繰り広げた。
読谷村診療所の松井※※医師にもアドバイザーとして出演してもらった。緊張しながらも医学的な見地から一生懸命発表する松井医師の姿に、会場からは声援や大きな拍手が送られた。
健康守り隊の活動の定着と共に区民の健康に対する意識も少しずつ変わってきている。今後も活動を展開していくと共に、食生活の乱れや夜型社会の影響でメタボリックの傾向があるという小中学生への啓発活動を子ども会育成会や各種団体と連携を取り、楽しみながら心身共に健康な地域づくりを進めていきたい。
2 平成20年度 事業計画
月 | 事業計画 |
平成20年4月 | 4/2 第1回委員会(区民への住民健診呼びかけ取り組み) 4/13 ウォーキング 午前8時 |
5月 | 5/4 ウォーキング 午前8時 5/7 定例委員会村外ウォーキング本部町伊豆味あじさい園、石庭園ほか |
6月 | 6/1 ウォーキング 午前8時 6/4 定例委員会講習会 |
7月 | 7/2 定例委員会字エイサー参加練習 7/6 ウォーキング 午前8時 7/27 ウエストサイズ物語コンテスト区民運動会にて測定 |
8月 | 8/3 ウォーキング 午前8時 8/6 定例委員会 8/15 旗スガシーエイサー参加食育勉強会 |
9月 | 9/3 定例委員会 9/7 ウォーキング 午前8時健康講座 |
10月 | 10/1 定例委員会 10/5 ウォーキング 午前8時 10/25・26 渡慶次まつりウエストサイズ物語コンテスト審査・表彰 |
11月 | 11/2 ウォーキング 午前8時 11/5 定例委員会 |
12月 | 12/3 定例委員会 12/7 ウォーキング 午前8時字外ウォーキング |
平成21年1月 | 1/4 新春ウォーキング・もちつき大会 午前9時 1/7 定例委員会 |
2月 | 2/7 定例委員会 2/8 字外花見ウォーキング |
3月 | 3/1 ウォーキング 午前8時 3/4 定例委員会 |
※毎月第1水曜日は推進委員会定例日(4月〜10月午後8時30分、11月〜3月午後8時)
3 渡慶次区民健康増進推進委員会委員名簿
本編参照
4 渡慶次区民健康増進推進委員会設置要綱
(目的)
第1条 この要綱は、渡慶次区民(以下「区民」という。)が健康で生きがいをもって暮らせる地域づくりに資するため、区民の健康増進に関する事業を推進するとともに、区民の健康意識の高揚と健康長寿の実現を目指す。
(設置)
第2条 前条の目的を達成するため、渡慶次区民健康増進推進委員会(以下「委員会」という。)を設置する。
(所掌事項)
第3条 委員会は、次に掲げる事項を実施する。
(1) 区民の健康意識の高揚に関すること。
(2) 児童生徒の心と体の健康づくりの推進に関すること。
(3) 家庭及び地域社会に対する健康づくりの意識啓発に関すること。
(4) その他前各号の目的を達成するために必要な事項。
(組織)
第4条 委員会は、委員25人以内で組織する。
委員は、渡慶次区民で次に掲げる者のうちから区長が委嘱する。
(1) 行政委員会代表 5人以内
(2) 各種団体の代表 5人以内
(3) 保健、医療、福祉の知識経験を有する者 10人以内
(4) 区長推薦 5人以内
(任期)
第5条 委員の任期は2年とし、再任は妨げない。ただし、補欠委員の任期は、前任者の残任期間とする。
(委員長及び副委員長)
第6条 委員会に委員長及び副委員長1人を置き、委員の互選により定める。
2 委員長は、委員会を総理する。
3 副委員長は、委員長を補佐し、委員長に事故ある時は、その職務を代理する。
(会議)
第7条 委員会は、委員長が招集し、委員長が議長となる。
2 委員会は、委員の過半数が出席しなければ会議を開くことが出来ない。
3 委員会は、特に必要があると認められるときは、委員以外の者の出席を求め意見を聞くことができる。
第1条 この要綱は、渡慶次区民(以下「区民」という。)が健康で生きがいをもって暮らせる地域づくりに資するため、区民の健康増進に関する事業を推進するとともに、区民の健康意識の高揚と健康長寿の実現を目指す。
(設置)
第2条 前条の目的を達成するため、渡慶次区民健康増進推進委員会(以下「委員会」という。)を設置する。
(所掌事項)
第3条 委員会は、次に掲げる事項を実施する。
(1) 区民の健康意識の高揚に関すること。
(2) 児童生徒の心と体の健康づくりの推進に関すること。
(3) 家庭及び地域社会に対する健康づくりの意識啓発に関すること。
(4) その他前各号の目的を達成するために必要な事項。
(組織)
第4条 委員会は、委員25人以内で組織する。
委員は、渡慶次区民で次に掲げる者のうちから区長が委嘱する。
(1) 行政委員会代表 5人以内
(2) 各種団体の代表 5人以内
(3) 保健、医療、福祉の知識経験を有する者 10人以内
(4) 区長推薦 5人以内
(任期)
第5条 委員の任期は2年とし、再任は妨げない。ただし、補欠委員の任期は、前任者の残任期間とする。
(委員長及び副委員長)
第6条 委員会に委員長及び副委員長1人を置き、委員の互選により定める。
2 委員長は、委員会を総理する。
3 副委員長は、委員長を補佐し、委員長に事故ある時は、その職務を代理する。
(会議)
第7条 委員会は、委員長が招集し、委員長が議長となる。
2 委員会は、委員の過半数が出席しなければ会議を開くことが出来ない。
3 委員会は、特に必要があると認められるときは、委員以外の者の出席を求め意見を聞くことができる。
(委員会の役割)
第8条 委員会は第3条に定める所掌事項の計画検討、全体の実践活動及び各種団体における実践活動を区民の先頭に立って行うとともに、各種団体の組織内部での啓発に努めるものとする。
(作業班)
第9条 委員会に、必要に応じ作業班をおく。
2 作業班は、委員の中から委員長が任命する。
3 作業班は、委員会の活動及び区民の実践活動について、次の事項を行う。
(1) 事業計画案の検討
(2) 実践手法の検討
(3) その他必要な事項
(庶務)
第10条 委員会の庶務は、渡慶次区書記が行う。
(補則)
第11条 この要綱に定めるもののほか、必要な事項は、区長が別に定める。
附則
この要綱は、平成18年4月12日より施行する。
救急救命訓練から
楽しい海辺のウォーキング
新春ウォーキングともちつきを終えて
第8条 委員会は第3条に定める所掌事項の計画検討、全体の実践活動及び各種団体における実践活動を区民の先頭に立って行うとともに、各種団体の組織内部での啓発に努めるものとする。
(作業班)
第9条 委員会に、必要に応じ作業班をおく。
2 作業班は、委員の中から委員長が任命する。
3 作業班は、委員会の活動及び区民の実践活動について、次の事項を行う。
(1) 事業計画案の検討
(2) 実践手法の検討
(3) その他必要な事項
(庶務)
第10条 委員会の庶務は、渡慶次区書記が行う。
(補則)
第11条 この要綱に定めるもののほか、必要な事項は、区長が別に定める。
附則
この要綱は、平成18年4月12日より施行する。
救急救命訓練から
楽しい海辺のウォーキング
新春ウォーキングともちつきを終えて