続 渡慶次の歩み
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第7章 むらづくり―各種団体の活動―
第7節 渡慶次に於ける青少年健全育成活動の歴史
 

7 県外交流事業

 (1) 契機
 読谷村は以前から鳥取県淀江町(現米子市)と交流事業を推進してきた。毎年11月第1土・日曜日に開催される読谷まつりには淀江町の伝統芸能や地域の特産物を紹介する等親交を深めてきた。
 このような流れの中、2001年(平成13)11月10日〜12日まで開催の淀江町地域文化交流フェスティバルに読谷村教育委員会からの要請を受け、当初楚辺区の「あけずの会」と渡慶次子ども獅子舞クラブが参加することとなった。しかし折角の機会であり、さらなる内容の充実を図るため、渡慶次子ども獅子舞クラブからの要請で、新垣※※琉舞研究所の子どもたちも同行することになった。獅子舞とともに琉球舞踊3点、カンカラ三線での演奏(淀江町の子どもたちと楚辺区、獅子舞クラブの地謡が共演)、楚辺区のエイサーなども加わり充実した演目で、格調高い交流が実施できた。
 鳥取県淀江町との交流の始めは、1987年(昭和62)に沖縄県で開催された海邦国体の際、淀江町の少年男子ソフトボール選手団の民泊を楚辺区で引き受けたことであった。それをきっかけに、両地域の子ども会の交流ができないものかと話が出て、それが実現して絶えることなく今日まで交流事業が継続されている。初期の子ども会育成会のメンバーが楚辺「あけずの会」を結成し、交流事業を積極的にバックアップする任意団体となっている。「子どもたちに夢」を合言葉に停滞気味だった公民館活動の活性化にも大きく寄与しているグループである。
 さて、文化交流フェスティバル終了後の懇談会の席上で、渡慶次子ども会と溝口町子ども会との交流事業が実施できないかと大下※※から照会を受けたが、諸々の課題があり、持ち帰り検討することとなった。
 渡慶次の自治会及び子ども会ならば実現可能であるとの指導助言を与えたのは、読谷村副村長の池原※※であった。先方との橋渡し、具体的なつめは読谷村であたるので、ぜひ前向きに考えて欲しいとのことだった。
 玉城安徳区長は行政懇談会をはじめ各種団体にその趣旨を説明して実現に向けての活動を展開した。とりわけ子ども会育成会とは頻繁に会合を重ねた。趣旨に異論を唱える者はなかったが、経費の問題、民泊の問題、育成会員が子育て中の若い父母であるため、時間的な問題等々続出したが、子どもたちのために労をいとわず実施しようとの結論に達した。
 
 (2) 第1回県外交流
 準備期間を1年おき、鳥取県溝口町(現伯耆町(ほうきちょう))との交流事業が2004年(平成16)に第1回の交流事業が始まった。以下、実施要項より紹介する。
 
○沖縄県読谷村渡慶次子ども会・鳥取県溝口町子ども会交流実施計画
1. ねらい 読谷村と溝口町の交流は、平成13年に溝口町高校生サークルの和太鼓グループが、読谷村を訪ねたことに始まりました。今回渡慶次子ども会の皆さんが溝口町を訪れることになりましたが、沖縄は雪が降りませんからスキーの経験もありません。雪の中の冬の生活を、民泊を通してお互いの衣食住について学習すると共に、文化・歴史・芸能などについて交流を深めましょう。
2.主催 溝口町子ども会育成会・読谷村渡慶次子ども会育成会
3.後援 溝口町教育委員会・読谷村教育委員会
4.期日 平成16年2月6日(金)〜9日(月)3泊4日(うち6日、7日は民泊)
5.場所 鳥取県日野郡溝口町
6.内容 スキー、雪遊び、芸能交流など
7.対象 小学生
8.経費 個人負担とし、共同使用に係るものは人数割とする。
9.日程
2月6日(金)昼 那覇発
(関西国際空港経由)
 18:00 溝口町中央公民館着
歓迎式・ホストファミリー対面式 終了後民泊家庭に
 
070148-歓迎式典から
溝口町での歓迎式典から
 
7日(土)
 9:00 町民体育館集合 町営バスで桝水高原スキー場へ(民泊家庭も)
 15:30 町民体育館着 各家庭へ
 17:00 鬼の館集合 交流会
(鬼っ子太鼓、町民ミュージカル、渡慶次子ども会の獅子舞・エイサー)
 18:00 民泊家庭に(引率者はペンション)
8日(日)
 午前中は民泊家庭の独自プラン
(昼食含む)
 12:00 JR伯耆溝口駅集合
(民泊家庭とのお別れ)
 12:22 米子市行電車
(民泊家庭希望者含む)
 13:04 米子駅発境港行電車
 13:43 境港駅着 町営バスで鬼太郎ロード、水木しげる記念館、魚市場、水鳥公園
 18:00 皆生温泉「弓ヶ浜荘」着
9日(月)
 8:30 発 チロル観光で松江城、堀川遊覧、武家屋敷
 12:00 (お菓子の寿城)米子自動車道経由で関西国際空港へ
 
○参加者名簿及び民泊先
渡慶次研修生 民泊家庭
氏名 学年 保護者 氏名
儀間※※ 小6 ※※ 神村※※
国吉※※ 小6 ※※
大城※※ 小6 ※※ 吉川※※
新垣※※ 小6 ※※ 森田※※
安田※※ 小6 ※※ 景山※※
山内※※ 小5 ※※
山城※※ 小5 ※※ 其山※※
安田※※ 小4 ※※
新垣※※ 小5 ※※ 長田※※
国吉※※ 小5 ※※
安慶名※※ 小6 ※※ 白川※※
仲村渠※※ 小4 ※※
 
渡慶次引率者 民泊先
玉城安徳 渡慶次区 区長 大下※※
安田※※ 渡慶次子ども会育成会 会長
儀間※※ 渡慶次子ども会育成会
宜保※※ 事務局(読谷村教育委員会)
 
○感想
「溝口町・渡慶次子ども会交流事業を終えて」
渡慶次子ども会育成会 儀間※※
 私達渡慶次子ども会は溝口町、読谷村両教育委員会の協力を得て県外交流を計画・実施することができました。子どもたちは沖縄にない「雪国の冬、初めての民泊」に期待と不安に胸ふくらませ2月6日〜9日までの3泊4日の予定で鳥取県溝口町へ出発しました。溝口町の面積は読谷村の約3倍で、人口が読谷村の約1/7(5,300人)の静かな町でした。1日目は那覇から関西空港に飛びその後バスで移動、溝口町中央公民館での歓迎式を終え、各民泊家庭へ分かれました。2日目は両方の交流メンバーでスキー体験、それから「鬼の館」にて伝統芸能交流会をしました。3日目午前中は民泊家庭と一緒に自由行動、その後に溝口駅でお別れ式をして午後からは電車で境港へ移動し4日目の午前中まで観光、その後鳥取を後に関西空港へ向かいました。
 このように4日間の交流スケジュールを終えて私が感じたこと、印象に残ったことは、まずはじめに子どもたちが初めて雪を見たときの顔、1日目の長いバス移動で2、3時間を過ぎた頃にはみんな疲れて眠そうな顔をしていました。しかし、バスが一山二山と越えトンネルをくぐっていくと白い雪がチラホラと見え、一つの長いトンネルを出たそこに待っていたのは一面真っ白な雪化粧、子どもたちの顔が一瞬のうちに変わりました。次のパーキングエリアのトイレタイムをまだかまだかとバスの中では落ち着かない様子、案の定パーキングエリアに着くとすかさず雪合戦。よほど雪に感動したのでしょう、その日の夜、ほとんどの子どもたちが庭で遅くまで雪遊びをしていたそうです。また、吐く息が白くて「ハーハー」とはしゃいでいる姿が民泊家庭の皆さんには不思議に思えたようです。
 
070148-思わずピースの二人
雪がうれしくて、思わずピースの二人
 
 スキー体験は、初めのうちスキー板も1人ではけなかったのが30分、1時間もすると滑れるようになり子どもの柔軟性と勘の良さには感心させられました。
 芸能交流では溝口町の鬼っ子太鼓の力強いばちさばきやミュージカルのすばらしい歌声には心打たれるものがありました。我々渡慶次子ども会は琉舞、エイサー、獅子舞を披露しました。
 
070151-「鬼面太鼓」の演奏
渡慶次まつりでの「鬼面太鼓」の演奏
 
 しかし、スキー疲れもあったのか元気のないエイサーには指導者として少し恥ずかしく感じました。今後指導していく上での反省点にしたいと思います。
 3日目の午前中は、そば作りや餅つき、温泉に行ったりと各民泊家庭の皆さんと楽しい一時を過ごしたようです。
 このように文化の違い、気候の違い、生活習慣の違いから何かを発見すると同時に、素朴な気持で新たな何かを体験し学ぶことが素直な子どもたちを育てるのではないでしょうか。
 また、私達引率者の交流にも初日には大下さん宅に多くの隣人が集まり歓迎会が催され、弓ヶ浜荘では淀江町からの激励と本当にすばらしい交流ができました。最後にこの交流の間、最初から最後までお世話して下さった溝口町教育委員会の大下さんと、読谷村教育委員会の宜保くんには心から感謝申し上げたいと思います。
 
「鳥取県溝口町の交流会に参加して」
渡慶次子ども会 安慶名※※
 「わぁー。雪だ!たくさん積もってるー。すご〜い。」
 初めて目にした雪景色は、あたり一面が真っ白で、まるで違う世界のようでした。
 私達渡慶次子ども会は、2月6日より3泊4日の予定で鳥取県溝口町に交流に行きました。初めて雪が見られると思うと、とてもわくわくしました。
 那覇空港から関西空港まで約2時間、関西空港から鳥取県までバスで約5時間もかかり、朝早く家を出たのに鳥取県に着いた時は、もう夕方になっていました。
 最初の目的地である溝口町中央公民館で、これからお世話になる民泊家庭の人たちと対面しました。
 最初は、とても緊張したけどちゃんと自己紹介をすることができたのでよかったです。
 民泊先である白川家では、家族のみんながあたたかく迎えてくれました。そこには幼稚園生の※※ちゃんと1年生の※※ちゃんという女の子がいて、すぐに仲良くなれました。折り紙やビーズで遊んだりして、とても楽しかったです。
 それから、お父さんが、12名の中から私と※※さんを選んだ理由も話してくれました。
 安慶名と仲村渠という名字は聞いたことがなくめずらしかったからだそうです。
 お母さんがスキーウェアの調節をしてくれたり、私とパートナーの※※さん2人の帽子を編んでくれたり、おじいちゃんおばあちゃんも声をかけてくれたりととても親切で優しかったので安心しました。
 鳥取県は、この日、気温がマイナス3度ということで沖縄と約20度も気温差があって、家の中でもコートが離せないくらい、とても寒かったです。
 2日目の朝食後、私が一番楽しみにしていたスキー場にいきました。初めてなのでとてもどきどきしました。
 「あ〜たぶん、私だけできないかもー。」などと言い合っていましたが、白川さんがていねいに教えてくれたので、上手くすべれるようになってきました。何度も転んだけど、雪がやわらかくて転んでもいたくないので楽しくできました。
 リフトに乗って、うえからすべることができたときは、もう最高にいい気分でした。一緒に行った12名の仲間も全員すべれるようになっていました。

070152-子どもたちは覚えが早い
子どもたちは覚えが早く、しばらくすると
滑ることができるようになりました。

 
 その後に、「鬼の館」にて歓迎会がありました。溝口町は、日本最古の鬼伝説の町で多くの伝説が、鬼にまつわる芸術や文化を生み出しているそうです。
 「鬼っ子太鼓」はとても上手くて、すごく迫力がありました。
 私たちは、沖縄の踊りとエイサーと獅子舞をしました。すごく緊張したけど、ちゃんとできたのでよかったです。
 それから、溝口町の人たちが手作りしてくれたお手玉や竹とんぼで一緒に遊びました。その日の夜、お手玉を教えてくれた※※ちゃんという5年生の女の子が、民泊先にきてくれて、一緒にカニの鍋料理を食べました。カニは沖縄で食べるより、ずっとおいしくて特に最後に作ってくれた雑炊は、沖縄の料理よりも最高におすすめだと思いました。
 ※※ちゃんとも友達になれてうれしかったです。
 
 

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